
■桜花賞 回顧
2025年クラシック開幕!桜の女王決定戦!GⅠ桜花賞が行われ、3番人気のエンブロイダリーが勝利した!
2025年クラシック開幕戦の桜花賞は久しぶりの雨中決戦となったが、戦前からいつもと異なる風景で本番を迎えていた。阪神競馬場のリニューアル工事の影響で近年の王道路線となる阪神JFが京都開催であったことは勿論だが、今後のクラシック路線に影響を与えそうなトライアルレースの1週前倒し効果が現れるかも焦点となっていた。
近年はチューリップ賞をはじめとする桜花賞トライアルは、レース間隔が懸念されてか有力馬はパスする傾向が強く、本番に繋がらない前哨戦となっていた。しかし今年はフィリーズRも含めレース間隔が1週延び、以前の王道路線復活にも期待されていた。
またレースレベルが低く軽視されがちなフェアリーS組からも有力馬が誕生し、新たな路線からの桜花賞馬誕生も期待され、上位人気馬は初対決となり能力の比較や降雨の影響でタフ化した馬場コンディションもポイントとなり波乱含みの桜の女王決定戦が予測された。
人気はフェアリーSをハイパフォーマンスで制したエリカエクスプレスが1番人気。2歳女王のアルテヴェローチェ、クイーンCの覇者エンブロイダリー、きさらぎ賞で牡馬相手に好勝負を演じたリンクスティップの4頭が上位を形成し、少し離されてチューリップ賞組とフィリーズRが続いた。
レースは内枠のエリカエクスプレスがロケットスタートを決めそのまま先手を奪う。2F目に10.7秒を刻んだが隊列が決まるとペースは落ち着き、馬群は徐々に固まり3コーナー手前では1つの大きな集団となった。
各馬脚を残しての後半勝負となり直線は内外に大きく広がっての攻防となったが、残り200mで馬場の真ん中を逃げるエリカエクスプレスをアルマヴェローチェが捕えて先頭に立つも、馬群を捌いてスパートを開始したエンブロイダリーが内から突き抜けた。交わされたアルマヴェローチェもゴール前差を詰め返したが、クビ差凌いだエンブロイダリーが桜の女王に輝く勝利を飾った。
モレイラ騎手の素晴らしいエスコートも勝因に挙げられるが、初の関西遠征を栗東滞在で克服した陣営の決断力も力を発揮できた要因となった。右回りの経験は1戦のみで唯一着外の5着に敗れていたが、操縦性の高さと高いポテンシャルで克服しており桜の女王に相応しいスターホースの誕生と言えそうだ。
49年ぶりにクイーンC勝ち馬による桜花賞制覇を成し遂げたエンブロイダリーは、新種牡馬アドマイヤマーズ産駒に初GⅠ制覇をもたらし、森一誠調教師も開業2年目でのGⅠ初制覇をクラシックで達成する偉業。また重賞5回の参戦で3勝2着1回と素晴らしい成績を残しており、新進気鋭のクラシックトレーナーとして今後も目が離せない存在となりそうだ。
2着のアルマヴェローチェは外から先に抜け出すも瞬時のキレの差で勝ち馬に掬われた印象で、ゴール前で手前を替えて再び差を詰めるもクビ差及ばなかった。長く脚を使えるタイプで馬場コンディションは向いたと感じるが、ラスト11.7-11.4-11.4秒と速いラップを継続しており、レース内容は勝ち馬と互角で世代トップクラスの走りを披露している。
3着のリンクスティップは推奨本命馬で後述する。
今年もレース間隔を空けて挑む組が上位を独占した。阪神JFからのぶっつけ参戦のアルマヴェローチェ、2月のクイーンCときさらぎ賞からの参戦であったエンブロイダリーとリンクスティップ。4・5着馬もレース間隔を空けた馬達で、ローテーションは様々であるが今年もトライアル不参加組が好結果を残した。1週間隔が広がったトライアル組の逆襲は起きず、今後もトライアル戦の重要度は低迷を続けそうだ。
競馬リポートでは
・本命馬
・追い切り調教診断推奨馬
の2つを公開していたのでしっかりとこの2つのコンテンツについてレース終了後の回顧を行いたいと思います。
■推奨本命馬について
本命に推奨したリンクスティップが3着に好走した!
・スタート直後の不利で致命的な位置取りに!
1600m戦は経験がなくローテーション的にも好走歴のないきさらぎ賞組で人気の盲点になると感じていたが、前走で下した牡馬のランスオブカオスが先週チャーチルダウンズCを制したことで評価が上がっていたのだろう。
また降雨によりある程度のスタミナも要求されるという点からも、上位3頭にも接近する4番人気に推されていた要因となった。好勝負に持ち込める可能性は高いと踏んでいたが想定外の人気には驚かされたのが本音である。
好位を確保して持久力を活かした走りに期待したが、スタート直後に外の馬が内にヨレて接触し、挟まれる致命的な不利で最後方をポツンと追走する想定外な位置取りとなってしまった。前進気勢も失われていたような走りに大敗も予感していたが、中盤でペースが緩み馬群が密集したのは好都合であった。
思い切った騎乗が時に大惨敗を引き起こすМ・デムーロ騎手が、3コーナー過ぎから一気に動く危険なスパートを試みたのである。大外をグングンと加速し上昇するも長い直線では脚が続くないと大敗を覚悟して直線を向かえる。
・度重なる不利もラストまで食い下がる激走で3着確保!
各馬が脚を温存するなか大外を回って仕掛け、直線入口では中団まで押し上げていたが、外に出す馬が多く大きく外に振られてしまった。しかし脚色は衰えず前を走るアルマヴェローチェの真横まで並びかけ、併せ馬の形で先団目掛けて脚を伸ばす。
直線半ばでは突き抜けそうな勢いも感じられたが、アルマヴェローチェに何度かぶつけられて勢いを止められたのが響き交わすまでには至らず、馬群を捌いた勝ち馬にも先着を許したがゴール前まで食い下がり、度重なる不利+強引な仕掛けながら素晴らしいパフォーマンスを見せている。
3コーナー過ぎから仕掛けラスト11.7-11.4-11.4秒と速いレース上りにも屈しない走りは、過去走で見せていた先行して踏ん張る戦法から全く異なり、速い上りも使えるポテンシャルを示した。デビューから後半1000mが速い持久力に優れたタイプと判断していたが、新たな一面を見せた走りから今後に期待は大きく膨らんでいる。
まだ1勝馬の身ではあるがオークス出走権を確保したのは大きな収穫で、上位2頭との力差は感じず距離延長戦の対応力で逆転は十分に可能だ。秋に向けては賞金の上積みが必須となるが、世代牝馬のトップクラスの能力は確かで大きな期待を寄せてみたい馬である。
■調教診断からの推奨馬について
最終追い切り最上位評価をしたアルマヴェローチェが2着に好走した。
阪神JFから間隔を空けてのぶっつけ本番となったが、中間は十分に乗り込まれベラジオオペラとの併せ馬も取り入れて順調な調整がされていた。1週前には強い負荷を掛けて好時計をマークし、最終も馬なりで追走先着し好時計をマーク。GⅠ制覇時と遜色ない仕上がりを見せていた。
レースでは先に抜け出して内を掬われる格好になったが、再度クビ差まで差を詰める好パフォーマンスを発揮し、2歳女王の名に恥じない走りっぷりを見せている。距離延長には不安がなく初の関東遠征さえクリアすれば、オークスでも有力馬の1頭になるのは間違いない。
もう1頭のS評価であったビップテイジーは11着に敗れてしまった。
余裕残しのチューリップ賞を一叩きされ、坂路のみの調整過程にやや不満は残ったが状態面では上積みを感じさせていた。元々追い切りは動かないタイプが1週前に幸騎手が跨って好時計をマークし、最終はセーブ気味の内容も終始スムーズな走りで十分な上積みを感じさせていた。
レースでは前走同様にスタートから前進気勢が強く、馬群の中でも折り合いを欠いていた。直線入口では進路を確保してスパートを開始したが、思うように伸びず外から一気にアルマヴェローチェに交わされ馬群に飲み込また。阪神JF2着時のような末脚を活かす競馬が出来ず折り合いに課題の残る一戦となった。
今週は混合クラシック第1弾の皐月賞に注目します!無敗の王者クロワデュノール1強ムードも、力を付けている重賞覇者がどこまで迫れるかが焦点となる。世代レベルの見極めにも注目される大舞台は見逃せない一戦です!
今週も注目の1頭と追切診断を参考にしていただけたら幸いです。
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